高温ウォータークエンチシステム
アルミ溶体化及び時効硬化処理用
PhoenixTM社の温度プロファイリングシステムは、特殊な用途に対応するため、様々な要求に合わせて設計されています。例えば、塗料の硬化や紛体塗装に使用される場合、シリコーンを全く含まないように開発されています。熱処理業界の厳しい環境では、⾧時間の加熱や冷却、時には⽔焼⼊れにさらされるため、変形を最⼩限に抑えることが重要です。プロファイリングシステムには、各産業の工程自体がどういったものか、その条件がシステムにどういった影響を与えるのかということが重要になります。PhoenixTM社のスタッフが持つ⾧年の経験は、様々な産業での様々な工程に対応できるよう、システム設計に活かされています。
高温ウォータークエンチシステム
ホイール、シリンダーヘッド、ブレーキキャリパーなどの製品は、鋳造後、溶体化及び時効硬化(T6)処理が行われます。指定された温度で加熱され、水焼入れを経た後、再び加熱されます。製品は連続炉の中を通るため、温度を測定することは困難です。CQI-9などの熱処理システム評価への適合を証明するために温度解析や炉の調査が必要な場合、どうすればよいのか? その答えはPhoenixTMのウォータークエンチシステムにあります。システムは、TS06-215-1 耐熱ボックス、PTM1シリーズ 6,10,20チャンネルデータロガー、サーマルビュープラスソフトウエア、シース熱電対を組み合わせ、堅牢さと正確性を提供し、理想的な使用を実現します。
システム構成:
- 高温で使用可能な単3リチウムバッテリー2 個で駆動する正確で頑丈な、6,10 ,20 チャンネルデータロガー
- 防湿の電⼦機器と、バッテリーコンパートメントは、シールに万一障害が発生した場合のダメージを最⼩限に抑えることができます。
- 防⽔ロガーキャビティー付⾼仕様ステンレス耐熱ボックス、熱電対用コンプレッションフィッティング、底⾯断熱層の破損防⽌を考慮した断熱材ブランケットフレーム
- フル解析ソフトウエア
- 高仕様なナイクロベルシース熱電対(ANSI MC96.1 special limits 準拠)
データロガー
型式 | PTM1-206HT | PTM1-210HT | PTM1-220HT |
チャンネル数 | 6 | 10 | 20 |
熱電対タイプ | K or N | ||
測定範囲 | -100 ~ 1370℃ (K) 、 -100 ~ 1300℃(N) | ||
精度 | ±0.3℃ | ||
分解能 | 0.1℃ | ||
動作可能最大内部温度 | +110℃ | ||
電池タイプ | 高温で使用可能な単三リチウム電池×2本 | ||
測定周期 | 0.2秒~1時間の間で調整可能 | ||
メモリー総数 | 最大3,800,000 データ(不揮発性メモリ) | ||
スタート方法 | 時間、温度、ボタン、ソフトウエア | ||
PC接続 | 有線接続 または Bluetooth接続 | ||
寸法 | 20×98×200mm (H×W×L) | ||
重さ | 700g |
耐熱ボックス(TS06シリーズ)
代表的な型式: | TS06-215-1 |
使用可能ヒートシンク: | 該当せず |
温度での持続可能時間: | (静止エアーにおいて) |
500°C | 13.0 時間 |
550°C | 11.0 時間 |
焼入れ可能時間 | 1.0 時間 |
時効炉での持続可能時間(焼入れでの水補充後) | 200℃で10時間 |
高さ: | 215 mm |
幅: | 472 mm |
長さ(取っ手を含む): | 640 mm |
重さ(ヒートシンクを含む): | 25.5 Kg(無水時)、38.5Kg(満水時) |
水容量 | 13.0リットル |
その他、様々な仕様も対応が可能です。
「こんな仕様に対応ができますか?」
「うちの仕様はこうなのだが、合わせられますか?」
など、お気軽にお問い合わせください。
熱電対
Kタイプ、1.6mm の非接地型ミニチュアプラグ付ナイクロベルシース
熱電対(ANSI MC96.1 Special limits 準拠)
ソフトウェア
サーマルビュープラス:SW15-JP
温度超過時間、最大/最小/平均値、勾配計算、最大差、許容差などの強化された解析機能を備えたフル機能のソフトウェアパッケージです。
また、標準でフルレポートやデータのインポート、エクスポート機能を備えています。
注:製品の改良のため、仕様は予告なく変更することがあります。
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